診療案内

妊婦健診

当院では妊娠の診断から妊娠初期の妊婦健診までを行っています。妊娠15週くらいを目安に分娩を扱っている病院へのご紹介を予定しています。

婦人科外来

  • おりものの悩み
  • 性病の悩み
  • 下腹部や陰部の痛み、違和感
  • 膀胱炎の悩み(頻尿、排尿痛、残尿感)
  • 月経の悩み(月経不順、月経困難症、月経量の異常、不正出血など)
  • 更年期の悩み(ほてり、いらいら、だるさ、めまい、落ち込みなど)
  • 閉経後の悩み(陰部やちつの違和感、子宮が下がる感じ、尿漏れなど)
  • 術後の定期検診

症状に応じて漢方療法やホルモン療法も行っております。
上記症状以外にもお困りのことがあればお気軽にご相談ください。

ピル外来

低用量ピル(経口避妊薬)

低用量ピルを毎日飲むことで排卵を抑え妊娠を99%以上防ぐことができます。また月経困難症、月経前症候群(PMS)、月経不順などの改善効果も期待できます。ただし病気や体の状態によってはピルを内服できないこともあります。
避妊目的の使用時は自費診療ですが月経困難に対する治療の場合は保険適応となります。当院ではピルを希望される方には、その効果と副作用を説明したうえで処方を行い、定期検診を受けていただいています。

緊急避妊ピル(アフターピル)

避妊に失敗した又は避妊せずに性交した後に緊急的に用いる避妊薬です。
性交後から72時間以内に服用します。
この薬を服用しても妊娠を100%回避できるものではありませんので、その後に妊娠を回避できたかを確認することが大切です。(妊娠回避率85%程度)

がん検診

子宮頸がん検診

子宮にできるがんには子宮の奥で発生する「子宮体がん」と子宮の入り口で発生する「子宮頸がん」があります。
20代、30代の女性にできるがんの中で一番数が多いのが子宮頸がんで、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが性交によって感染することが主な原因です。
約80%の女性が一生に一度は感染すると言われていますが、感染しても多くの場合は症状のないうちに排除されます。排除されずに感染が続くと異形成(がんになる前の状態)を経て、子宮頸がんへ進行していくことがあります。
初期の子宮頸がんであれば子宮を残せる可能性がありますが、初期ではほとんど症状がありませんので、定期的な検診がとても大切です。
検診時間は、約5分間です。検診にかかる費用は市町村から補助が出る場合がありますので、お住いの市町村や当院へお尋ねください。

熊本市乳がん検診

乳がんは女性が一生のうちにかかるがんの中で最も頻度が高いがんです。初期に見つかれば完治する可能性も高いので早期発見がとても大切です。
当院では熊本市乳がん検診を実施しております。
詳しくは熊本市ホームページをご覧いただくか当院へお尋ねください。
乳房に気になる症状がある方は乳腺専門の医療機関を受診して下さい。

ワクチンの相談

子宮頸がんワクチン

ガーダシル(4価HPVワクチン)
子宮頸がんの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染であることがわかっています。HPVには150種類以上ありますが、子宮頸がんと関連がある「高リスク型」は15種類程度です。中でもHPV16型、HPV18型の感染は子宮頸がんの原因の約65%を占めています。
ガーダシルはHPV16型、HPV18型と尖圭コンジローマの原因となるHPV6型、HPV11型の4つの型に対して感染予防効果を持つワクチンです。ワクチンはHPVの感染を予防するもので、すでにHPVに感染している細胞からHPVを排除する効果は認められません。したがって初めて性交渉を経験する前に接種することが最も効果的です。
定期接種対象者(小学6年生から高校1年生に相当する年齢の女子)は市町村が実施する定期予防接種として無料でワクチンを接種できます。
詳しくは日本産婦人科学会ホームページをご覧ください。

シルガード9(9価HPVワクチン)*当院でも接種可能です

9つのHPV型(6・11・16・18・31・33・45・52・58)に対する感染予防効果をもつワクチンです。アメリカ、オーストラリア、中国など多くの国ではすでに定期接種が始まっています。この9価ワクチンは子宮頸がんの原因となるほとんどのHPV型を網羅するため普及すれば子宮頸がんの90%以上が予防可能となると期待されます。
定期接種対象者(小学6年生から高校1年生に相当する年齢の女子)は市町村が実施する定期予防接種として無料でワクチンを接種できます。
詳しくは日本産婦人科学会ホームページをご覧ください。

麻疹風疹ワクチン(MRワクチン)

妊娠中に風疹ウイルスに感染すると胎盤を介して赤ちゃんに感染し、難聴、白内障、先天性心疾患などを起こすことがあります。(先天性風疹症候群)
妊娠中には風疹ワクチンを接種することができないため、妊娠前に風疹抗体検査を行い、抗体価が不十分な場合にはワクチン接種を済ませておくことが大切です。
その場合には接種後3か月間は妊娠を避けるようにしてください。
風疹抗体検査やワクチン費用については妊娠を希望している女性やそのパートナーへ市町村からの補助が出る場合があります。
詳しくはお住いの市町村や当院へお尋ねください。

季節性インフルエンザワクチン

当院では毎年、秋以降に季節性インフルエンザの予防接種を行っています。妊娠中でも接種可能ですのでご希望の方はお電話または窓口にてご予約下さい。

不妊の相談

不妊の原因はさまざまです。まずは問診・検査からはじめますのでご相談ください。
当院ではタイミング法による治療を行っており、必要な場合は不妊専門の医療機関にご紹介しております。

妊娠後の相談

思いがけない妊娠に戸惑い、悩む場合がありますがそんな時に相談できる窓口があります。一人で抱え込まないで連絡してみてください。

熊本市子ども・若者総合相談センター
熊本県女性相談センター

当院に相談に来られても大丈夫です。診察をさせていただき、状況に応じて適切な相談窓口や支援先の紹介を行いますので一人で抱え込まないようにしてください。
人工妊娠中絶の相談も対応しています。

その他

プレコンセプション検診(自費診療)

「プレコンセプションケア」とは若い頃から健康的な生活習慣を身に着けることが将来の健やかな妊娠・出産につながるという考え方です。
将来の安心安全な妊娠のためにプレコンセプション検診を受けてみませんか?
*今後妊娠を考えておられる女性に1回のみ対応します。検査結果は約2週間後に郵送します。生理中を避けてご来院ください。
基本検査(身体測定・血圧測定・尿検査・経腟エコー・性病検査・血液検査)
オプション検査(子宮がん検診・甲状腺機能検査・糖尿病検査)
*費用は病院にお問い合わせください

月経調整(自費診療)

自分の予定と月経周期が重なりたくない場合に月経を調整する方法です。
調整希望の月経周期の一つ前の周期の月経5日目から女性ホルモンを内服する方法(月経を早める方法)と予定の月経開始時期の7日前から女性ホルモンを内服する方法(月経を遅らせる方法)があります。